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塗装を修繕した事例

どのタイミングがベストな塗装時期?【宮崎編】

日本列島は縦に長いことから、地域によって外壁や屋根の塗装に適した季節というのは違いがあります。また、適した塗料の種類も違ってきます。そこで今回は、九州地方南東部に位置する宮崎県のベストな塗装時期を探ってみたいと思います。宮崎県の県木はフェニックスですが、そのような木が代表に選ばれるほど南国情緒豊かな気候を持っています。1960年代には日南地区は新婚旅行のメッカであり、現在も春季のプロ野球のキャンプ地として多くの人が訪れます。その宮崎の地域特性を踏まえ、塗装時期について考えてみましょう。

宮崎という地域の特性


宮崎県は、日照時間・降水量ともに全国で上位に入る地域です。特に、えびの高原と鰐塚山の降水量は日本有数となっています。一方、平野部での降雪・積雪はほとんどなく、宮崎市の気象台では初雪が観測されない年がありますが、九州山地では積雪する地域もあり、日本最南端の天然スキー場もあるほどです。ちなみに、標高1150mにあるえびの高原は九州屈指の寒冷地で、1968年2月には九州地方における最低気温である−20.2度を記録しています。

宮崎県の夏は、季節風により蒸し暑い状態が続くますが、海風であることからそれほどの高温にはなりません。九州山地から吹き降ろす南西風が多い梅雨末期の方が高温になるのが特徴です。また、夏から秋にかけては台風がよく上陸する地域でもあります。台風本体が接近していない段階でも湿った東風により長期間の大雨に見舞われることが多く、被害が拡大する傾向にあります。一方、冬は乾いた西風と快晴の日が多いことから、プロ野球を中心としたスポーツチームのキャンプやゴルフ客が多く訪問する土地となっています。

このように、梅雨・台風時期を除けば塗装工事自体を行いやすい地域ではあります。ただし、台風被害が多いことは、塗装工事の最大の敵といっても過言ではないほど面倒な問題となります。また、宮崎市・延岡市・日向市・日南市など代表的な都市が海に面していることもあり、塩害の発生頻度も高くなってしまいます。塩害は10km以上離れている地域にも影響があるといわれていますので、このあたりも注意が必要です。

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宮崎で使いたい外壁塗装の塗料

このように、宮崎にある住宅の屋根・外壁は塩害の被害を受けやすい環境にあります。この地域特性を考慮して、塗料は防汚性に優れているものを選ぶことになります。ウレタンやシリコンなど、一般的に使用される塗料に防汚性がないわけではありません。しかしながら、フッ素塗料や光媒蝕のような防汚性に強い塗料を利用することをおすすめします。また、海から近い地域にある家の場合は、さらなる塩害対策もしっかりしなければなりません。塩害に強いといわれているのは、フッ素塗料とアクリルシリコン樹脂塗料ですので、これらの塗料を検討しましょう。

住宅密集地は、足場の組み方など塗装工事の難易度が上がってしまいます。そのため、コスとも上がりますので、できる限り塗装工事の回数が少なく済む塗料を採用するのが望ましいでしょう。宮崎県では、一時的なコストこそ高くなってしまいますが、フッ素塗料が最適な塗料と考えられます。

宮崎で外壁塗装をするならいつ?

一般的に、屋根・外壁塗装で使われる塗料は「気温5℃以下・湿度85%以上」の環境になってしまうと乾きが悪くなるといわれています。そのため、雨の日や寒い日が続く季節には塗装工事を行うことは推奨されていません。逆にいうと、春と秋のような気温・湿度が安定している季節が塗装工事の最適な時期となります。このような事情を加味して、夏(梅雨・台風時期)や冬(寒い)の塗装工事は件数が減るため、工事費自体を割安にしている業者も多く、コストパフォーマンス的には良くなっても工期が伸びるというデメリットがあります。

塗装にとって最適な時期を採るか、コストパフォーマンスの良さを採るかは、それぞれの判断になります。宮崎県の場合、平均気温が5℃を下回ることがありませんので、台風や梅雨のような自然現象を除けばフルシーズンに近いタイミングで塗装が可能ですが、夏場の湿度の高さには注意が必要です。

春の屋根・外壁塗装


春(3月~5月)の宮崎県の平均気温は10度を超え、4月中旬から湿度が高くなってきます。とはいえ、夏と比較すると湿度は安定していますので、むしろ塗装に適した季節です。天候も安定しているため、住宅そのものの施工件数も多くなります。塗装において、特に重要なのは、塗り重ねの乾燥時間です。下塗り・中塗り・上塗りと「三度塗り」が基本になりますので、この工程ごとに一定のインターバルが必要になるため、しっかり乾燥できるこの季節が塗装に向いています。急な雨などが降りやすい梅雨時期は塗装に向かないため、春のような穏やかな気候の季節が塗装に向いていますので、早めに施工の予約を取る必要があります。

夏の屋根・外壁塗装

日本には梅雨がありますので、6月初旬から7月中旬くらいまで「梅雨入り」し、ジメジメした湿度の高い日々が続きます。とはいえ、梅雨だからといって毎日雨が降るわけでもないですし、「空梅雨」のような湿度の低い時期もあります。そのため、塗装工事ができない訳ではないのですが、春や秋と比較すると雨のリスクが高く湿度も高くなることから、塗装に向いているかどうかはその時次第というところでしょう。湿度が高いと、どうしても塗料の乾燥は遅くなってしまいます。

そのため工事のスケジュールも長くなるので、足場が組まれている時期が長くなるというデメリットがあります。そして、梅雨が明けるとぐっと気温が高くなり塗料は早く乾燥します。そのため、この乾燥の早さを計算して塗料を塗ることになるため、職人の熟練の「感」が求められます。また、夏場は夕立にも気をつけなければいけません。突然の雨は、乾きかけの塗料にとって敵ですし、さらに工期が延長してしまいます。塗装工事中は窓を開けることができない時間帯が多くなるため、エアコンが設置されていない住宅の場合、夏の塗装工事は室内熱中症の危険などもあるので避けた方がよいでしょう。

秋の屋根・外壁塗装

秋は春と並ぶ塗装に適した季節ですが、「秋の長雨」という厄介な存在のために、塗装が中断されることがあります。この長雨のおかげで、9月上~中旬から10月の上中旬に連日雨が続くことがあるため、このタイミングでの塗装は工期が延びる傾向にあります。ちなみに、春と秋が塗装に適しているのは全国どの地域も同じですので、塗装工事の問い合わせが増加します。そのため、依頼をしてすぐに工事に入ることができないことも多いため、計画的に塗装工事のスケジュールを組んでおきましょう。

冬の屋根・外壁塗装

冬は一年を通して一番気温が下がる季節です。そのため、当たり前の話ですが塗料の乾燥はほかの季節よりも遅くなります。ただし、空気が乾燥しているので塗装工事ができないわけではありません。北海道や東北・中部などの豪雪地帯を除いて塗装工事どころか住宅の建設工事自体も行われています。とはいえ、寒い中でも作業になりますので、寒い季節に不向きの塗料は使用できません。

このように、塗装工事に向いている季節・不向きな季節があるわけですが、天候の影響によるトラブルの発生には人為的な問題の場合が絡んでいます。例えば、明け方まで雨が降っていたにも関わらず朝から屋根の塗装をしたら、塗膜にトラブルが発生することは誰でもわかるでしょう。これは天候の問題ではなく施工する側が気をつけていれば起こらない問題ですので、施工する側の姿勢の問題なのです。優良業者は、お客さまファーストでベストな仕上がりを目指してスケジュールを組み、天候にも気を遣いながら施工を進めていきます。このような業者は全国各地に存在しますが、一部の悪徳業者のせいで塗装業界全体のイメージはあまり良くないようです。塗装工事を成功させるには、優良業者をいかに見つけ出すかがポイントになります。

塗装業者選びのポイント


塗装工事の成功・失敗は、如何にして優良業者に出会うかにかかっています。残念なことに、住宅業界というのは悪徳業者がいないわけではありませんし、その割合はほかの業界よりも多いといわれています。悪徳業者と契約してしまうと、後々トラブルになることが多くなります。国民生活センターには多くの相談が寄せられているという事実もありますので、どのようにして悪徳業者を避ければよいのかを把握しておきましょう。

過度な不安の煽りをする業者は悪徳!?

屋根・外壁塗装に関しては、一生のうちに何度も経験することはないので、一般の人で専門知識を豊富に持っているケースはあまり多くないでしょう。そのため、専門業者(らしき人も含む)に、今工事をしなければ家がダメになってしまうような半ば脅迫のような言い回しをされると、ついつい信じてしまうかもしれません。このように、初回の交渉から不安を煽り契約を迫ってくる業者は、悪徳業者である可能市が高いので契約しないようにしましょう。

キャンペーン・モニターという罠

外壁塗装業界の中でよくあるのが、キャンペーン・モニターというものです。これは、ある特定の月だけ格安の料金で工事を請け負うなど、何かしらの理由をつけて特別に安く工事を施工するものです。冷静に考えればわかることですが、まともにこのキャンペーンを実施してしまうと業者の利益は少なくなりますので、過度なキャンペーン・モニターを募集している業者は、何かしら裏があって行っていると考えて良いでしょう。キャンペーンを積極的に売り込まれた時は、十分に気をつける必要があります。

お客様ファーストで「提案・説明・対応」してくれる業者を選ぼう

優良業者というものは、お客さまファーストで工事に臨んでくれるものです。どんな小さな不安・疑問に対しても真摯に接してくれるので、安心して工事を依頼できます。なぜこの塗料を使うのか、その塗料はどんな特徴を持っているのかなど、色々と懇切丁寧に教えてくれます。しかし、悪徳業者の場合だと具体性がなくいい加減なアドバイスをしてきますので、依頼者の疑問は増大してしまいます。そしてそれが、トラブルの火種になってしまうのです。

近隣の住人への配慮も大切

塗装工事では、塗装の飛散や足場の組み立て・解体音など近隣の住人に迷惑をかけてしまう可能性があります。このような騒音や汚れの付着は、近隣の住人にストレスがかかり、トラブルにつながる原因となります。そのため、依頼主と近隣の方の将来的な関係性にまで配慮してくれる業者に工事を依頼することが、大きなポイントとなります。これは当たり前の話なのですが、優良業者は工事が始まる前に近隣の住人への挨拶を欠かしません。この挨拶の有無により、周囲の印象は大きく変わりますので必ず行いましょう。

アフターフォロー・見積書をしっかり確認することを忘れずに

最近は保証書を書面で発行してくれる業者が増えてきました。施行後にどのようなアフターフォローをしてくれるのかが明記されていますので、安心して工事を依頼できるでしょう。この保証書を書面で発行してくれる業者の方がトラブルにつながるリスクは低くなるので、対応可能な業者を選ぶようにしましょう。保証書が発行された時には、塗料の数量・耐久年数を確認し、次回の塗装工事の目安にすることも忘れないようにしましょう。

このようなポイントを確認して、悪徳業者を避けて、優良業者と出会いことが塗装工事を成功させるポイントになります。迷った時は、全国建物診断サービスのような、豊富な実績を誇る業者に依頼するというのもひとつの方法ですので、問い合わせてみてはいかがでしょうか。



記事監修者紹介


【一級建築士】登立 健一
株式会社ゼンシンダンのwebサイト監修の他、一般社団法人 全国建物診断サービスの記事も監修。