天井や屋根に雨漏りなどのトラブルが発生した時はDIYでの工事は可能か?
火災保険を活用して、自然災害による被害を修理することは、契約者にとっては当然の権利です。しかし、その火災保険を悪用しようとする業者の存在をインターネットなどで知ってしまい、火災保険に疑念を持ったとなると、DIYで何とかしようとする人もいるかもしれません。しかし、屋根や外壁など普段修理をする機会がほとんどない場所ですので、日用大工と同じようにいかないのも事実です。火災保険は正しい申請をすれば自己負担なしでの工事が可能ですし、DIYは高所作業など危険も伴いますので、火災保険の活用に慣れた優良業者を探し出すことがベストな選択といえます。
目次(▼タップで項目へジャンプします)
- ▼DIYで雨漏りなどの屋根修理をするメリット・デメリット
- ▼天井や屋根の雨漏り修理にかかる費用はどのくらいか
- ▼台風や大雨で屋根が壊れた時は火災保険を使える
- ▼火災保険の補償の対象となる強風の基準
- ▼火災保険の申請手順
- ▼株式会社ゼンシンダンでは住宅のすべてをチェックします
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DIYで雨漏りなどの屋根修理をするメリット・デメリット
業者に頼んだり、火災保険を申請するのはちょっと面倒…だから自分で直してしまおう!と思われる方もいるでしょう。最近のDIYはかなり本格的なものも増え、屋根の修理や外壁塗装まで自分で行う人も増えていますし、ホームセンターでは業者が使う専門的な道具も多数販売されています。そのため、何とかなるのでは?とチャレンジする人も少なくないようです。では、屋根の修理をDIYで行うことにはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
屋根の修理をDIYで行うことのメリット
まずは、DIYで屋根の修理を行う際のメリットを考えてみましょう。上述の通り、ホームセンターに行けば業務用の資材・脚立などがすぐに揃いますので、やろうと思えばいつでもやれるのが、DIYでの工事です。
●費用を抑えることができる
DIYの最大のメリットは、やはりコストパフォーマンスが良いということでしょう。専門業者に依頼するとそれなりの工賃がかかってしまいますが、DIYの場合は部材の費用だけで工事を行うことができます。特に、屋根や外壁の修理の場合は、足場を組んで行うことになりますので、足場代だけでも数十万円の費用がかかってしまいます。とはいえ、屋根の修理や外壁塗装は住宅の工事の中でも難しい部類に入りますので、DIYでクオリティの低い工事をして、結局専門業者に頼むことになってしまうという二度手間になるリスクはあります。
●悪徳業者に出会う可能性がない
これはメリットというよりはマイナスにならないという意味になってしまいますが、屋根の修理業者や外壁塗装業者には悪徳業者が多いという実情があるので、必然的にDIYですと彼らに出会わずに済むということになります。悪徳業者に騙されると、多額の自己負担費用を抱えこむことになってしまいますが、DIYの場合は詐欺にあうリスクはゼロです。ただし、プロではない人が作業することで、そもそも修理が不要な箇所に手をつけてしまい、余計な工事が増えるというリスクはあります。
屋根の修理をDIYで行うことのデメリット
このように、住宅の修理をDIYで行うことのメリットはコスト面が一番です。しかしながら、このコスト面を差し引いても、住宅の修理におけるDIYはデメリットの方が多いというのが現実です。
●高所の作業があるので危険を伴う
DIYで住宅の修理を行う最大のデメリットは、危険が伴う作業が多いということです。専門業者が足場を組んで行う作業を、アマチュアがやるということはそれだけ危険な場面が多くなるということです。高所かつ安定性のない場所で作業をすることは、プロでも危険を伴うものです。誤って転落してしまうと大けがをしてしまいますし、最悪の場合命を落としてしまうリスクもあります。専門的な足場を組むことができない状況で作業をすることの危険性は、説明するまでもなくわかるものでしょう。
●施工期間が長くなりがちである
専門業者に屋根の修理をお願いすると、複数の屋根職人がやってきて同時に色々な場所の工事を行います。そのため、効率的なスケジュールで工事が終了します。しかし、DIYの場合は基本的に一人ですべての作業を行うことになり、必然的に工期が長くなります。工期が長くなるということは、工事が必要な部分の劣化はますます進行し、危険を伴うリスクも多くなるということに直結してしまいます。
●クオリティが低くなる可能性がある
DIYで工事を行うと、クオリティ的にムラが出てしまうのは仕方のないことです。中にはプロ顔負けの腕前を誇る人もいるとは思いますが、住宅の工事の多くは足場が不安定な中で行うものが多いので、クオリティの低い修理になりがちです。そうなると、美観的にも良くありませんし、またすぐに壊れて修理をすることになってしまうという悪循環にもなりかねません。更にスケジュールが伸びてしまい、最初から専門業者に頼んでおけばこうはならなかったのにと後悔する結果になる可能性もあります。
●修理が不要の部分を壊してしまう
不安定な場所で修理をしていると、誤って不具合が起きていない場所を傷つけてしまうことがあります。特に、屋根は丈夫にできていない部分もあるので、誤って踏んでしまうと簡単に壊れてしまう場所もあります。その点、専門業者は屋根のどの部分が強いのかを把握していますので、そういうミスはほとんど起きません。
●劣化の状態を正確に把握できない
住宅の劣化は、意外に進んでしまっていることがよくあります。そのため、素人が見ても気づかない劣化がたくさんあるものです。専門業者であれば、ある箇所の劣化から様々な修理すべき場所を発見してくれます。つまり、劣化が酷くなる前にメンテナンスにつなげられるというわけです。
メンテナンスは専門業者に依頼を
住宅の様々な部位は、日常的に気を遣う場所ではありません。しかし、定期的なメンテナンスをしてできる限り最善の状態を保っておくことをおすすめします。というのも、定期的なメンテナンスによって致命的な欠陥が起こる前に劣化を発見できるからです。きちんと仕事をしてくれる優良業者にメンテナンスをお願いすると、大きな被害が出る前に予防策を講じてくれますし、火災保険を活用した自己負担0の工事の方法も教えてくれます。ちょっとした雨漏りでも住宅全体のダメージに大きく響く可能性もあるので、定期的なメンテナンスはばかにはできません。修理も、メンテナンスも、餅は餅屋で、専門知識を持っている人に任せるのが良いでしょう。
天井や屋根の雨漏り修理にかかる費用はどのくらいか
業者に天井や屋根の修理を頼む際の費用感ですが、屋根材や雨漏りの原因によっても費用は大幅に異なります。屋根材の種類では、たとえば瓦はお値段は高めになります。
簡単な一部の修理であれば天井は~15万ほど、屋根であれば~30万で収まる場合も多いです。被害の状況でも変わってくるため、参考程度にとどめておいてください。
雨漏り修理では、一部分であれば比較的安く済ませることができますが、全体の直しとなると金額が大きくなります。もちろん、その分屋根全体が綺麗になるので再び雨漏りがするなどの心配は少なくなるでしょう。
台風や大雨で屋根が壊れた時は火災保険を使える
台風のような強風が吹き荒れた時や叩きつけるような大雨が降った時は、屋根にトラブルが起こることがあります。例えば、屋根の袖瓦が飛んで行ってしまったり、練板金がずれてしまったり、瓦やスレート屋根の隙間から雨水が浸入し雨漏りになってしまったり…このような自然災害が原因で起こった屋根のトラブルは、火災保険を活用して修理することができます。
火災保険とは何かのおさらい
火災保険は、住宅の購入時や賃貸時に不動産会社からすすめられる損害保険で、万が一火事や自然災害(地震・噴火・津波を除く)により被害が出た際の補償をしてくれるものです。住宅ローンを組む際には、各金融機関が火災保険への加入を条件としているケースも多く、賃貸の場合も契約条件に火災保険への加入を義務付けているケースもあります。では、火災保険に加入すると、どのような時に保険金の申請ができるのでしょうか。
●台風など強風・大雨により住宅・付帯設備が破損した
●台風など強風により屋根瓦がずれた
●飛来物が飛んできて住宅が破損した
●大雪や雹により住宅・付帯設備が破損した
このように、多くの自然災害で火災保険が適用されることから、火災保険は「住まいの総合保険」と呼ばれることもあります。特に屋根のトラブルは強風による被害や大雨による被害が多く、ここ最近は日本の異常気象もあり、火災保険の申請額は増加傾向にあります。
火災保険の補償の対象となる強風の基準
当たり前ですが、火災保険の被害を申請する際には、その原因となった強風がどれくらいの規模だったかの基準があります。火災保険の風災による被害が申請された時には、保険会社も簡単には保険金を支払わない(保険会社の利益から保険金を捻出するため)ので、どれほどの強風が吹いていたのかの証明することが必要になります。
風災の基準は最大瞬間風速20m/秒以上
これは「最大瞬間風速20m/秒以上」という基準が設けられていて、過去3年以内に「最大瞬間風速20m/秒以上」の強風が発生して、住宅に被害が出ていた場合に火災保険が適用される、ということになっています。この風速については気象庁のホームページから調べられますので、思い当たる場合はチェックしてみてください。
該当の風災によってどのような被害が起きたかを証明する
その他に証明が必要になるのは、その風災によってどのような被害が発生したのかです。強風による被害ではなく、経年劣化と判断されてしまうと火災保険の補償対象にはなりません。被害状況をチェックするのは工事を担当する業者が行いますが、この業者が火災保険の適用に慣れていない場合、経年劣化によるものを自然災害による被害として申請を進めてしまったり、火災保険が適用される被害を経年劣化と判断し申請しなかったり、といった契約者にとってマイナスの状況が発生してしまいます。
これは保険会社が「虚偽の報告をしている」と判断することになりますし、申請できるものをしなければ契約者は自己負担で工事をすることになります。
最終的には保険会社の委託を受けた鑑定人が災害による被害の認定を行い、この結果をもとに保険会社は保険金の計算をして、契約者の指定する口座に保険金を振り込みます。
火災保険の申請手順
では、上記のように火災保険を活用して工事を行う際には、どのような流れで進めていくのでしょうか。上述の通り、火災保険に関してはその活用に慣れている業者に申請から手伝ってもらうと、スムーズに進みやすくなります。具体的には、以下のような流れになります。
① 依頼者が修理業者に連絡し調査を依頼する
② 修理業者が被害を受けた場所を調査する
③ 修理業者が調査報告書と見積書を作成し損害保険会社へ送付する
④ ③と同時に依頼者が保険会社へ事故の報告をする
⑤ 依頼者が修理業者と協力し書類を揃え保険請求書を保険会社に提出する
⑥ 鑑定人による調査が行われる
⑦ 火災保険の適用範囲と認定されれば保険会社が保険金の金額を決定する
⑧ 保険金が振り込まれたことを確認し工事を行う
火災保険の活用は、以上のようなスケジュールで申請します。被害が出た直後であれば状況の確認がしやすいので、火災保険の補償対象として認定される可能性は高いのですが、時間を経過してから申請する場合(火災保険の時効は3年です)は、自然災害によって被害が出たことを証明することは難しくなっていきます。そのため、専門業者の力が必要になるのです。
火災保険を悪用する業者は少なからずいるらしい?
火災保険を適用するにあたって最も注意が必要なのは、残念なことに火災保険を悪用する業者が少なからず存在するということです。実は、悪徳業者は火災保険を適用するつもりはないのですが、火災保険を活用すれば0円で修理ができるという謳い文句で依頼者をだまそうとします。そして、急いで契約をして工事費用を回収しようとします。悪徳業者にとっては、火災保険がおりようがおりまいが関係なく、高額に設定された工事費の回収さえできれば問題ないのです。工事の契約を取るためには、自ら屋根に上り瓦やスレート屋根を破壊するようなことまで行われた事例もあるので、飛び込みで営業に来た業者、すぐに契約を迫る業者は避けるようにしましょう。
株式会社ゼンシンダンでは住宅のすべてをチェックします
火災保険を有効活用するためにおすすめしたいのが、全国建物診断サービスや、その団体が100%出資で運営している株式会社ゼンシンダンに相談することです。全国建物診断サービスは、全国規模で400を超える加盟店を持っていて、火災保険を活用した工事で豊富な実績を持っています。クオリティの高いサービスを受けることができるのも特徴です。
株式会社ゼンシンダンでは、高い技術力と豊富な経験を持つ火災保険認定士が診断を担当します。屋根・雨樋・外壁・基礎などといった基礎的な部分はもちろん、付帯設備に至るまでそれぞれの状況を把握してから、調査報告書及び保険申請用の書類を作成します。依頼者が加入している火災保険を正しく適用するためにはどうすればいいのか、適切なアドバイスも行ってくれます。
火災保険は、工事の事故負担額が0円になる可能性がある損害保険です。過去にDIYで修理した費用も、火災保険でカバーできるケースもありますので、まずは株式会社ゼンシンダンに相談してみてはいかがでしょうか。
記事監修者紹介
![]() 【一級建築士】登立 健一 株式会社ゼンシンダンのwebサイト監修の他、一般社団法人 全国建物診断サービスの記事も監修。 |