屋根や外壁塗装の費用を火災保険で賄うことは可能なのか
日本のいたるところで、屋根や外壁の塗装工事が行われていますが、最近は工事が止まったままの場所も点在しています。良い塗装をすると10~15年近くは持つといわれていますが、定期的なメンテナンスをしなければ経年劣化を起こして美観を損ねてしまいます。また、自然災害により、ひびが入ったり剥がれたりしてしまうこともあり、このような場合は修理や再塗装が必要になります。そこで今回は、屋根や外壁の塗装工事の概要、そして工事がストップしている原因について紹介していきます。
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外壁塗装工事とは?
ここからは外壁塗装工事の詳細を見ていきましょう。
外壁塗装の相場
外壁塗装の相場は、平均的な一軒家場合、80~150万円くらいとなっています。相場の時点で70万円近い差があるのですが、これは住宅の大きさはもちろんですが、外壁の劣化の状況や塗料の種類などで大きく変化するからです。参考数値ではありますが、塗料の種類ごとの単価は以下の通りとなっています。
●アクリル塗料…1㎡当たり1000円~1500円
●ウレタン塗料…1㎡当たり1800円~2000円
●シリコン塗料…1㎡当たり2500円~3500円
●フッ素塗料…1㎡当たり3500円~5500円
●無機塗料…1㎡当たり5000円~5500円
外壁塗料として知られているのは「アクリル」「ウレタン」「シリコン」「フッ素」あたりかと思われますが、耐久性・耐候性が高くなればなるほど単価は高くなる傾向にあります。しかしながら、それぞれの種類の中でグレードが細かく分かれているため、シリコン塗料の最高グレードの塗料が、フッ素塗料の最低グレードより高くなるという逆転現象を起こすこともあります。そのため、実際に工事を行う際には、業者がどの種類のどのグレードを使って塗装するのかを見積書でチェックし、口頭でも確認しておきたいところです。
ここ最近は、シリコン塗料が良く使用されています。このシリコン塗料、大きく分けて5種類の塗料があり、グレードの低い順から「水性シリコンの1液タイプ」「水性シリコンの2液タイプ」「弱溶剤シリコンの1液タイプ」「弱溶剤シリコンの2液タイプ」「強溶剤シリコンの2液タイプ」となっています。このグレード分けはウレタン塗料でも同様で、シリコン塗料とウレタン塗料だけで10種類もの塗料があることになります。そのため、単価が大きく変わってしまい、総額の相場も大きく変動します。
屋根塗装工事とは?なぜ必要がある?
屋根のメンテナンスといえば、塗装が一般的です。被害が酷い時は葺き替え工事を行いますが、これは相当大きな被害が生じた時の方法だと考えておきましょう。この屋根の塗装の一番の目的は、雨漏り防止ではなく美観の保持です。屋根というものは「屋根材(瓦やスレート)による一次防水」と「屋根材の下にある防水シートによる二次防水」の二重構造になっていることから、一次防水の役割を担っている屋根材の塗装が剥がれたとしても、防水シートが劣化していない限り雨漏りは発生しないからです。
屋根塗装が必要な代表的な屋根としては、スレート屋根が挙げられます。このスレートとは、現在の日本で最も普及している屋根材です。新築時の艶が良く、軽量でコストパフォーマンスが良いことからよく採用されているのですが、新築から7~8年ほど経つと経年劣化により表面の塗装が剥がれ、色が薄くなってしまい、美観が崩れてきてしまいます。そして、スレート自体に雨水が沁み込むという問題も発生します。こうなると、日当たりが悪い部分の屋根は湿気が多くなり、コケが発生し屋根がさらに劣化したイメージになってしまいます。また、コケがスレートの隙間を覆うくらい大量に発生するまで放置すると、雨水が防水シートの上に溜まり、雨漏りが発生するリスクが高くなります。このような観点から、美観を回復し防水シートへの影響を減らすためにも、定期的な屋根の塗装工事で住宅を守る必要があります。
屋根塗装によって長期的な雨漏りの防止になる?
このように、屋根塗装の一番の効果は美観の保持です。次に、屋根材自体への雨水の沁み込みを防ぐこととなります。また、屋根材の反りやひび割れを未然に防ぐという効果も期待できます。そして、長期的な目線で防水効果もあります。先述の通り、スレートが劣化するとそれ自体が水を吸ってしまうため、乾燥と吸水を繰り返してスレートの劣化が早まります。そうなると、スレートにひびが入ったり割れたりして、防水シートに雨水が達しやすくなるため、すぐに雨漏りが起こるわけではないですが、リスクは高まります。やはり、屋根については定期的なメンテナンスが重要といえます。
塗装工事でよくあるトラブルの具体例
残念ながら、屋根や外壁の塗装工事はトラブルが起こりやすいといわれています。完成品を売るものではないので、仕上がりが想像と違った、などということもあるようです。ここからは、塗装工事でよくあるトラブル例を紹介していきます。
●塗装の色が想像と違ったというケース
塗装工事でよくあるトラブルが、仕上がりの色が想像と違うという問題です。当然のことですが、外壁塗装においては色見本で確認してから塗装を始めるのですが、実際に塗装した色が違って見えることがあります。これは日光の当たり方や、大きな面積になった時に印象が変わるなどの原因が考えられます。このような色に関するクレームは多く発生していますが、どうしてもという場合は再塗装をお願いすることになります。
●工事中に悪臭が放たれるケース
工事中の悪臭も、トラブルにつながりやすい事象です。工事が開始されてから塗料の臭いが気になる、ということはよくあります。この臭いのおかげでストレスを抱えてしまうこともあるようですが、塗料の臭いを完全になくすことはできません。どんなに良い塗料でも無臭の塗料はありませんので、塗料の臭いが気になる場合は、工事のスケジュールを把握して窓を開ける日程を調整するなどして避けるようにしましょう。また、この塗料の臭いは隣人にも影響を与えかねないので、業者と一緒に一番安心・安全に工事を行えるよう、隣人への配慮も忘れてはいけません。
●塗装工事後に作業内容の品質に問題があることに気づいたケース
塗装工事が完了し引き渡し後に、塗り残し・塗りムラ・飛び散った塗料がそのままになっているなどの不始末を発見した時は、すぐに業者に連絡して再塗装をしてもらいましょう。施工後の品質に関するトラブルは、基本的に業者の作業ミスによる不備と考えられますので、無償で補修してもらうことが原則となります。
屋根や外壁の塗装工事に火災保険は活用できるのか
屋根や外壁の塗装工事では、条件を満たせば火災保険が活用できます。火災保険とは、火事もしくは自然災害(地震・噴火・津波は除く)による被害を補償してくれる「住まいの総合保険」で、これらを原因とする被害が出た時に活用できます。
火災保険は申請主義に基づいているので、契約者(もしくは代理人となる専門業者)による申請があって初めて保険金がおりる仕組みになっています。この申請には様々な書類が必要になるので、火災保険の活用に慣れた全国建物診断サービス及び、その100%出資の合同会社株式会社ゼンシンダンのような専門業者に依頼する方法もおすすめです。ちなみに、火災保険の時効は3年となっていますので、心当たりのある人は相談して、被害状況をチェックしてもらってみるのも良いでしょう。
新型コロナウイルス(Covid-19)とは?
2020年4月、屋根や外壁の塗装工事ほか多くの住宅工事がストップを余儀なくされました。今後の完成スケジュールに大きな影響が出ていて、工事の再開のめどが立っていない現場もあるようです。それは、2019年11月に中国・武漢で発生が確認されたウイルスである新型コロナウイルス(Covid-19)の発生・感染拡大が影響しています。大手ゼネコンの中には、日本全国の工事を一時的にストップしているところもあるなど、建設業界は大きな被害を被っています。このウイルスは、2019年から2020年にかけて発生した中国・武漢から感染拡大が始まり、ヒトからヒトへの感染が確認されたと発表されたことで世界的脅威となりました。
2020年3月に、世界保健機関 (WHO) は新型コロナウイルスの感染拡大を「パンデミック(世界的流行)」と認定、日本でも3月半ばより多くの対策が取られています。4月27日時点では、世界全体の累計で感染者数は297万人を超え、死者も20万人を超えています。アメリカの感染者数は急激に増加し96万人を超え世界で一番多くなり、次いでスペイン22万人超、イタリア19万人超となるなど、多くの地域で都市封鎖(ロックダウン)を起こっているため、経済が滞り連鎖倒産なども起こり始め、ここ日本でも複数の老舗企業にまで倒産の波が及んでいます。このロックダウンは徐々に解除傾向にありますが、まだまだ予断を許さない状況には変わりありません。
日本国内の発生状況
2020年4月27日時点における、日本国内での新型コロナウイルスの感染者は13,385例となりました。回復者は2,905名、死亡者は351名となっています。日本政府は47都道府県に5月6日まで「緊急事態宣言」を発令、うち東京都などより大規模での感染拡大が懸念される13都道府県を「特定警戒都道府県」として、不急不要の外出の自粛や店舗への休業要請などを強化しています。
新型コロナウイルスはどうやって感染するのか?
新型コロナウイルスの感染経路としては、飛沫感染と接触感染の2つが考えられています。
●飛沫感染
感染者の飛沫(くしゃみ、咳、つば など)と一緒にウイルスが体内から放出され、他の人がそのウイルスを口や鼻から吸い込んで感染すします。屋内などで、お互いの距離が十分に確保できない状況で一定時間を過ごす時などが、感染拡大につながると考えられていることから、自分自身が無症状感染者である可能性も鑑みて、政府はマスクの着用を要請しています。
●接触感染
感染者がくしゃみや咳をした時に、手で押さえた後に自らの手で周囲の物に触れると、感染者のウイルスが付着します。その物に未感染者が接触すると感染するというもので、電車やバスのつり革やドアノブ、エスカレーターの手すりやスイッチなどが感染の例として挙げられています。
新型コロナウイルスに感染しないようにするために
では、新型コロナウイルスに感染しないためにはどのような対策が必要なのでしょうか。まずは、一般的な感染症対策や健康管理である石けんによる手洗いや消毒用アルコールによる消毒などを行うことです。加えて、消毒用のティッシュを持ち歩き、気になる箇所はすぐに拭くなどの対策も有効でしょう。そして、政府からも要請がある通り、不要不急の外出を自粛し、できる限り混雑した場所を避けるなど「三密(密閉・密集・密室)」の条件がある場所には行かないように心がけましょう。そして、健康的な食事・十分な睡眠をとるという、不摂生な生活を避けることも重要です。
三密については、これまでに新型コロナウイルスの集団感染が生じた場の共通点となっています。①密閉空間(換気の悪い密閉空間であること)、②密集場所(多くの人が密集している場所であること)、③密接場面(およそ2m以内の距離で会話や発声が行われる場面であること)という3つの「密」な条件が重なる場合の感染リスクは非常に高く、これらの一つでも条件的に当てはまると感染リスクがあるということです。
全国建物診断サービス及び、その100%出資の合同会社株式会社ゼンシンダンでは、現在のところ塗装工事を止める予定はありません。塗装工事は三密を徹底して避けて工事を行い、スケジュール通りに進めています。もちろん、三密を避けるだけでなく、咳エチケットを守り、マスクや手袋などの装着を徹底して感染予防対策を行った上で工事を行いますのでご安心ください。
火災保険の活用についても、全国建物診断サービス及び合同会社株式会社ゼンシンダンは経験豊富で慣れていますので、皆様の強い味方として知見を提供しております。高い技術力と豊富な経験を持つ一級建築士が建物及び敷地内を隅々まで調査し、自然災害や経年劣化を含め破損・劣化箇所を報告、火災保険の適用が可能な被害については申請も一緒にお手伝いしています。全国に400店舗の加盟店がありますので、全国どこでも高いクオリティのサービスが受けられます。
住宅というものは、日常的に屋根・外壁までなかなかチェックしないものだと思います。そのため、知らない間に破損・劣化が進んでいることもあり、気づいた時には大掛かりな工事が必要になることもあります。そうならないためにも、定期的な点検・メンテナンスが大切になります。高額な大工事になる前に、火災保険が活用できるタイミングで公示するためにも、相談して火災保険をうまく活用していきましょう。
記事監修者紹介
![]() 【一級建築士】登立 健一 株式会社ゼンシンダンのwebサイト監修の他、一般社団法人 全国建物診断サービスの記事も監修。 |