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倉庫の修繕工事で費用を安く抑えるには? | 夏に向けて断熱も考えたい

 
自社倉庫の老朽化や破損を直したいとき、なるべく費用は抑えたいのではないでしょうか。
倉庫内作業を快適にするために、断熱工事の実施も同時に視野に入れている人も多いでしょう。

本記事では倉庫の修繕工事や費用に関する情報を、以下の順番で解説していきます。
 
 倉庫の修繕工事の相場
 倉庫の修繕費用を安く抑える方法
 断熱リフォームを行うメリットとデメリット
 断熱リフォームを安くする秘策
 
当記事がリーズナブルな倉庫修繕の参考になり、資金の確保の一助として役立てれば幸いです。

 
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倉庫の修繕費用の相場ってどれくらい?

倉庫の修繕費用は倉庫の広さや材質、修繕内容、工法などで変化するため、正しい相場を出すには修繕業者への見積もりが必要です。
 
ただ、倉庫の修繕箇所としてよく挙げられる「外壁」や「屋根」の修繕費用の相場を知ることで、ある程度は予算の目星が付きます。
 
まずは外壁と屋根、それぞれの価格相場について見ていきましょう。

外壁の修繕費の相場

外壁の一部を修繕する費用の相場はおおよそ3~50万円ほどです。
ただし外壁全体の補修やサイディングボードの張替えなどが発生した場合は、100万円以上の出費を見込んでおきましょう。
 
また、修繕が高所作業となり、足場を組む必要が出てきた場合は、さらに数万~数十万円の工事費が追加でかかります。
高い場所を直すときは、多めに予算を見積もっておきましょう。
 

屋根修理の修繕費用の相場

重ね葺き・葺き替え工事の費用は、屋根の建材(スレート・ガルバリウム・瓦など)でも大きく変動します。
また、アスベストの処理作業や足場組み工事がある場合は、さらに費用が上乗せされるので注意が必要です。
 

倉庫の修繕費用を抑える3つの方法


 
工場の生産品や物流の配達物を保管する大切な倉庫ですが、修繕の予算はできる限り低めに設定したいことでしょう。
倉庫の修繕費用を抑える方法は、主に以下の3つが挙げられます。
 
1. 工事費用を経費で計上して節税する
2. 定期的なメンテナンスで耐用年数を引きのばす
3. 火災保険を利用する
 
順番に見ていきましょう。
 

工事費用を経費で計上して節税する

倉庫の修繕にかかった金額は、「修繕費」として経費計上できる可能性があります。
工事を経費計上できる目安は「貸付けや事業用の建物やその付随設備、機械装置などの資産で、維持管理や修理のために支出される必要経費」です。
 
倉庫修繕やリフォーム代金は、修繕費の区分に当てはまる可能性があります。
経費として計上する主な条件は以下の通りです。
 
 台風や地震被害の復旧工事および補強工事
 屋根雨漏りの修理
 割れたガラスの交換
 
上記のような「現状の復帰」作業の支払いは経費申請できるため、金額分の節税が可能です。
 
ただし、以下のケースに当てはまる場合は修繕費としては認められません。
 
 壁や屋根などの資産の使用可能期間の延長
 増設や増築による資産の価額の増加
 総工事費から修繕費を除いて残ったお金
 
このように新機能を追加したり耐用年数を上げたりする工事(リノベーションなど)は、「資本的支出」として減価償却で計上します。
ただし詳細な判断は複雑になるため、税理士や業者と相談し正しい勘定科目で処理するようにしましょう。
 

定期的なメンテナンスで耐用年数を引きのばす

普段の定期的なメンテナンスやこまめな点検によって、修繕機会の引きのばしや修繕箇所の削減を行うのも有効です。
多額の工事金額や工事日程、回数がかかることをあらかじめ避けることで、長期的に見て修繕費を抑えられます。
いち早く倉庫の異変に気づき、被害が小さいうちから対処しましょう。
 

火災保険を使う

火災保険に加入しているのであれば、修繕費用に対して保険金が下りるかもしれません。
火災保険は火事に関する被害だけでなく、以下の自然災害での破損も保障してくれます。
 
 風災
 雪災
 雹災
 地震(火災保険のプランによる)
 
屋根と外壁の破損、どちらでも火災保険を使える可能性があります
ただし、経年劣化や自分が原因で破損した場合は保険を利用できません。
保険の条件に当てはまる修繕内容かは、あらかじめ確認しておきましょう。
 

倉庫の断熱リフォームを行うメリット


 
工場や物流の倉庫は広く空気循環が悪いため、冷暖房の温度調節に苦労する事業所は少なくありません。
倉庫内の作業員が暑い夏・寒い冬でも快適に働けるようにするためには、修繕ついでに倉庫の断熱リフォーム実施の検討をおすすめします。
 
倉庫に断熱リフォームを施すメリットは以下の通りです。
 
 熱中症などの熱トラブルの予防になる
 設備の衛生状態が向上する
 光熱費やその他ランニングコストを抑えられる
 製品の品質を保てる
 快適化によって従業員のモチベーションが上がる
 
長期のランニングコストから従業員の健康状態まで、あらゆる面でメリットがあります。
では以下より、順番に見ていきましょう。
 

熱中症などの熱トラブルの予防になる

断熱リフォームで室内温度のコントロールがしやすくなることで、さまざまな熱トラブルを防げます。
たとえば室温上昇による熱中症、室温低下による風邪などの病気、さらに寒暖差が生み出すヒートショックにも効果が見込めるでしょう。
 
住宅の話ではありますが、一般社団法人日本建材・住宅設備産業協会の調査では、断熱リフォーム実施による健康リスク低減が認められています。
 
作業中に倒れたり朦朧としたりすると命の危険も考えられることから、断熱リフォームの実施は従業員を守るためにも必要といえるでしょう。
 

設備の衛生状態が向上する

断熱リフォームによって外気や熱を遮ると、窓や壁の結露水やカビの発生を防げるため、設備内の衛生状態が清潔に保たれます。
その結果、病気やアレルギーの原因となるカビの胞子や、カビを餌にするダニが減ることから、健康リスクの低減につながるでしょう。
 
また適切な温度・湿度調節によって、チャタテムシやチョウバエなどの虫の発生も抑えられます。
倉庫内の人と製品にとって、衛生面で非常にメリットが大きいといえます。
 

光熱費やその他ランニングコストを抑えられる

断熱リフォームによる気密化で冷暖房が効きやすくなることから、光熱費を抑えられます。
夏の外気や日差し・冬の寒風や雪の影響を削減でき、室温が一定に保たれやすくなるため、冷暖房に負荷がかかりません。
 
LIXILの調査では、住宅の場合で年間約16,600円の節約になるといった結果も出ています。
倉庫の場合は面積が大きいため、住宅よりも効果は期待できるでしょう。
 

製品の品質を保てる

断熱リフォームで室温が調整できれば、倉庫内の製品や配達物を安定した温度で保管できます。
とくに食品関係の製品は、保管状態が味や食感に影響を与えかねません。
安定した保存環境の確保ができる倉庫であれば、自社製品の保管から外部製品の受け入れまで幅広く利用できるでしょう。
 

快適化によって従業員のモチベーションが上がる

温度調整による快適な室温の実現は、倉庫内で働く従業員のモチベーションアップにつながります。
いくら真面目な人であっても、エアコンが効かない部屋で長時間作業するのは精神的に苦痛です。
断熱リフォームによって働きやすい環境を提供できれば、従業員ひとりひとりの生産性の向上が期待できるでしょう。
 

倉庫の断熱リフォームを行うデメリット


 
メリットが多い断熱リフォームですが、デメリットも存在します。
事前に知っておきたい断熱リフォームのデメリット3つをご紹介します。
 
1. 室内の換気が悪くなる
2. 工事費用が余分にかかる
3. 悪質なリフォーム業者に騙される危険性がある
 
では以下より、順番にご紹介します。
 

室内の換気が悪くなる

気密性を高める断熱リフォームの性質上、室内の空気が滞留しやすくなるため、ハウスダストや化学物質がとどまりやすくなります。
定期的な換気を心がけないと、健康被害が出るおそれもあるでしょう。
とくにストーブや可燃性の暖房を使うときは、一酸化炭素中毒にも注意しましょう。
 
一定時間で窓をあける、換気扇を回すなどの対策をおすすめします。
また、通気口について業者と事前に打ち合わせが必要です。
 

工事費用が余分にかかる

断熱リフォームの工事代は決して安くはなく、修繕工事にプラスした工費まで考慮する必要があります。
工事箇所の状況で変動の可能性もあります。詳しい費用を知りたい場合は、リフォーム業者への見積もりを忘れずに行いましょう。
 

悪質なリフォーム業者に騙される危険性がある

リフォーム業者の中には適正価格を掲示しなかったり、工期を延長して追加料金を要求したりする悪質な会社が存在します。
なかには、いい加減な工事をして費用分の働きをしないという事例もあります。
 
業者選びでは信頼や実績がある会社に依頼しましょう。
トラブルがあった場合は、国民生活センターに相談することをおすすめします。
 

断熱リフォーム工事を安くする方法

断熱リフォーム工事を実施する場合、以下の2点を意識しておくとお得に工事を進められます。
 
1. 断熱リフォームの工事経験が豊富な業者を選ぶ
2. 支援金が受け取れる工事も行う
 
よりリーズナブルな倉庫の断熱リフォームを行うためにも、あらかじめ以下をチェックしてみましょう。

断熱リフォームの工事経験が豊富な業者を選ぶ

断熱リフォームを依頼する場合は、工事の経験が豊富な業者に頼みましょう。
経験が少ない業者だと余計な工賃や人件費がかかったり工事日程が多かったりと、デメリットが大きくなります。
 
経験がある業者であれば、適切な分析や素早い工事で、よりコストパフォーマンスに優れた断熱リフォームを実施してくれるでしょう。
 
業者に目星を付けたとしても、企業ホームページや対面で以下の点のリサーチをしましょう。
 
 断熱リフォームの具体的な実績
 工事内容や工事理由を具体的に提案するか
 お客様の声や施工事例の有無
 ネットでの評判・口コミ
 打ち合わせ段階での工事の提案内容
 アフターフォローの有無
 
雑な仕事をする業者に依頼すると、施工後の追加修理や工事のやり直しが発生して、費用がかさむ危険性があります。
 

支援金が受け取れる工事も行う

断熱リフォーム工事と併用して、工場や事業所向けの省エネ関係の支援補助金を使った設備導入工事も検討してみましょう。
 
経済産業省の資源エネルギー庁では、省エネルギー投資促進に向けた支援補助金として、以下のサポートを例年実施しています。
 
 省エネルギー設備への入替支援
 ネット・ゼロ・エネルギー・ビル(ZEB)の実証支援
 中小企業等に対する省エネルギー診断事業費補助金
 
省エネルギーに関する設備導入や効果測定を考えている場合は、断熱リフォームとともにさらなるコスト削減を考えてみましょう。 

倉庫修繕は制度や断熱リフォームを利用してお得に進めよう!

事業所の倉庫の修繕費用は、以下3つの方法を実施すれば安くなりやすいです。
 
1. 修繕費として経費申請する
2. 普段から定期的なメンテナンスを行う
3. 火災保険を使う
 
上記を頭に入れて置くことで、浮いた修繕費用を設備投資や人材獲得に回すことが可能です。
同時に断熱リフォーム工事を進めることで、長期的なコスト削減も見込めるでしょう。
 
事前に業者との打ち合わせを重ね、ぜひ断熱リフォームを実施してみてください。



記事監修者紹介


【一級建築士】登立 健一
株式会社ゼンシンダンのwebサイト監修の他、一般社団法人 全国建物診断サービスの記事も監修。